ピロリ菌の除菌の効果

ピロリ菌に感染した場合、除菌治療でピロリ菌を失くす必要があります。この治療は失敗してしまう場合もあります。つまり、ピロリ菌が残ってしまうのです。そのような場合は、続けて別の薬で治療を継続します。

1次除菌では3割ほどが失敗してしまいますが、2次除菌までいくと失敗は1割ほどになります。なので、除菌治療は繰り返し行うことで成功率があがりますし、ほとんど失敗することはない治療方法です。

ピロリ菌は胃潰瘍や胃がんを引き起こすリスクを高めてしまう菌です。ピロリ菌は感染したとしても症状が出る人はほんのわずかですが、胃の病気にかかる可能性は、通常に比べると20倍とも言われています。

そのため、ピロリ菌を除菌した場合の効果には、胃がんのリスクを抑える効果もあります。ピロリ菌が胃がんを引き起こしやすいのであれば、ピロリ菌を失くせばリスクも減ります。胃がんを予防するのであれば、ピロリ菌が発症する前に除菌をしておいた方が良いのかもしれません。

中にはピロリ菌がすでに影響を及ぼしているという人もいます。長年腹痛や吐き気に悩まされていて、最近になってピロリ菌に感染していることが判明したという場合です。

そのような人が除菌治療を受けると、絶大な効果を体感することができます。

除菌を行うことで、長年の悩みであった腹痛や吐き気がなくなってしまうのです。このような点からも、除菌の効果の大きさが伺えます。

ピロリ菌の除菌はどのような年齢の人でも効果を得ることができるのでしょうか。もちろん若い人の方が、除菌治療の効果は大きいです。しかし、高齢になるほどピロリ菌に感染しやすいこともあり、除菌治療の効果は年齢に関係なく得ることができます。