ピロリ菌の除菌と禁煙

近年、禁煙を掲げる飲食店などが増えてきており、喫煙する人も少なくなりつつありますが、それでもまだ喫煙をしている人は多くいます。

喫煙は煙を吸うため肺に影響を与え、肺癌などのリスクを高めると言われています。実際、喫煙をすると肺は真っ黒くなってしまいます。しかし、喫煙をすることで影響を受けるのは肺だけではありません。実は胃にも負担がかかってしまうのです。

喫煙することで胃にも負担がかかるため、ピロリ菌の除菌中に喫煙をすることで影響を受けるのでしょうか。

もちろん、ピロリ菌は胃に潜伏しており、除菌に使う薬は胃で効果を発揮するため、喫煙をすると影響がでます。その影響は除菌の成功率にも影響しており、喫煙者は非喫煙者に比べて、除菌の成功率が低いこともわかっています。

また、ピロリ菌の除菌後には呼気検査で除菌が成功したかの確認をします。呼気を採取するため、喫煙することで正確な結果が得られないなどの影響が出てしまうことも考えられます。

喫煙は肺だけに影響があると思われがちですが、実際にはピロリ菌の除菌にも影響があるのです。除菌を行う場合、病院によっては禁煙をしてくださいと言われない場合もあります。しかし、実際に成功率が下がるというデータもあるため、病院で禁煙を言われなくても、除菌中は禁煙をすべきです。

また、ピロリ菌の除菌中は禁煙に成功しやすいという話もあります。禁煙をすることで出る症状が、ピロリ菌の除菌に使う薬によって抑えられ、楽に禁煙ができるのです。ピロリ菌の除菌を行う場合には良い機会かもしれませんので、一緒に禁煙にも挑戦してみてください。